princess

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          フワフワのドレスと、ピンク色が好きだった。子供の頃。
          きらきらと輝く世界に憧れ、お姫様の絵を、よく描いていた。

          ・・・けれど。心惹かれた物語は、
          最後に王子様に出会える「シンデレラ」でも「白雪姫」でもなく、
          なぜか「人魚姫」だった。

          大人になってから気づいた。
          他の物語と比べると「人魚姫」って、ちっともメルヘンじゃない。

          王子様を助けたのに、そのことは誰にも知られることはなく、
          王子様に会うために、自分の(声)までも捧げてしまう。
          それは純粋に(王子様)が好きだから。          

          「シンデレラ」も「白雪姫」も、そこまでしていない。
          それなのに(幸せ)を手に入れた。何の苦労もなく待っていただけ。

          (おとぎばなし)と言われればそれまでだけど、
          ハッピーエンドではないお話のヒロイン。
          「人魚姫」は悲劇のヒロインである。そんなヒロインに憧れる子供は少ない・・・ 
          誰かに恋をして初めて(悲劇のヒロイン)の気持ちがわかるというもの。

          誰かに身を捧げるほど一所懸命になっても、時に報われない事がある。
          それは恋愛に限らず・・・色んな意味で。
          そう考えると、非常に現実的な(おとぎばなし)だということに気付く。

          「人魚姫」の物語の最後は、色々分かれるみたいだけれど、
          わたしが持っていた本の「人魚姫」は、最後は泡となって消えてしまった。
          その終わり方が、子供だったわたしには物凄く衝撃的だった。    

          誰かのために一所懸命になるのって、チカラが要る。
          それが【大切なヒト】のためなら、もーっとチカラが要る。

          大人になるにつれ、ズルさを身につけて計算高くなったりするけど、
          そういう一所懸命な気持ちは失いたくないって思う。
          失くしたら、段々、なんにも出来なくなちゃいそうで。

          子供の頃って、きっと損得なんて考えてなかったはず。
          だから、一所懸命なヒロインに、心惹かれたのかもしれない。
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# by sciel | 2008-02-05 23:24 | ・・・etc. | Comments(0)